| ヤコブ福音書 | |||||||||||||||
| 世界聖典全集第十三巻＜新訳外典＞(大正九年発行)の中の「ヤコブ福音書前篇」を参照しながらインターネットに公開されている「ヤコブ福音書」(英文)を翻訳してみました | |||||||||||||||
| ヤコブ福音書は1-25章から成り内容はマリア崇拝です | |||||||||||||||
| 内容 | |||||||||||||||
| 1章 | イスラエルにヨアキムという大金持ちがいました 彼は子供がいないことを悲しみ荒野に行き天幕を張り断食して神なる主に祈りました | ||||||||||||||
| 2章 | 彼の妻アンナは子供がいない上に寡婦になった二重の悲しみを嘆き婢に忠告され喪服を脱いで晴着を着て神なる主に祈りました | ||||||||||||||
| 3章 | 彼女は自分自身を哀れみ 主よ ああ私は悲しい 何に私は例えられるか 鳥にも獣にも水にも土にも例えられない と言いました | ||||||||||||||
| 4章 | 主の天使が彼女に現れ子を産むことを告げ彼女はその子を主に捧げると誓います ヨアキムも天使から告げられ群れと共に妻の許に帰りました | ||||||||||||||
| 5章 | 彼は帰宅の翌日に主に供え物を捧げました アンナは月が満ち子を産み産婆から女であると告げられ日が満ちると身を清めマリアと名付けました | ||||||||||||||
| 6章 | その子は強く育ち六カ月目に七歩地面の上を歩きました 一年経った時ヨアキムはその子の為に大いなる宴を催し大祭司から祝福されました | ||||||||||||||
| 7章 | その子が二歳の時ヨアキムは神殿に連れて行こうと言ったがアンナは三歳まで待つようにと言い三歳になった時神殿に連れて行き祭司に渡しました | ||||||||||||||
| 8章 | マリアは神殿の中で天使から食べ物を受け取りながら養われました 十二歳になった時大祭司ザカリアに天使が現れ彼女の夫選びを告げました | ||||||||||||||
| 9章 | 国中から男やもめがザカリアの許に集められヨセフもその一人でしたが彼に主の乙女を娶る籤が落ちマリアを神殿から受け取ることになりました | ||||||||||||||
| 10章 | 主の神殿の幕を作る為に七人の汚れなき乙女が選ばれました 大祭司はマリアを呼び出しマリアは紫色と緋色を取って家で紡ぎました | ||||||||||||||
| 11章 | 主の天使がマリアに「あなたは主の言葉を宿します」マリアは「私が本当に生ける神を宿せるのか」天使「彼の名をイエスと名付けなさい」 | ||||||||||||||
| 12章 | マリアが親族エリザベスの許に行くと主の母が来たと彼女の腹の中の子が跳んで祝福し二人は三カ月共に住みました マリア十六歳でした | ||||||||||||||
| 13章 | マリアの六カ月目 ヨセフが家に戻って来てお腹の大きなマリアを見て地に伏し激しく泣きマリアに「何故こんなことを」マリア「私は知りません」 | ||||||||||||||
| 14章 | 主の天使がヨセフの夢の中に現れて「彼女の中にいるのは聖霊のものであるから恐れるな」「彼女は息子を産むから彼の名をイエスと名付けなさい」 | ||||||||||||||
| 15章 | マリアが子を宿したことを祭司が知りマリアとヨセフを裁きました マリア「私は男を知りません」ヨセフ「私は彼女に関して汚れありません」 | ||||||||||||||
| 16章 | 祭司はヨセフとマリアに罪を証明する水を飲ませましたが健やかなままだったので二人を無罪とし二人は神を讃えながら去って行きました | ||||||||||||||
| 17章 | ヨセフがマリアを驢馬に乗せて登録に向かう道の途中でマリアは陣痛になりました | ||||||||||||||
| 18章 | ヨセフはマリアを洞穴に連れて行き産婆を捜して歩いている間に幻を見ました | ||||||||||||||
| 19章 | ヨセフに出会った産婆は彼と共に洞穴に行き大きな光の中から幼子が現れて母マリアの胸を掴むのを見て驚いて叫びました | ||||||||||||||
| 20章 | 産婆の同僚サロメは聞いて信じなかったが実際に見て審べて幼子を抱え上げてイスラエルに大王が生まれたと讃美しました | ||||||||||||||
| 21章 | 東の賢人たちが星を見て新生のユダヤの王を捜しにベツレヘムに来て洞穴で母と共に幼子を見つけ贈り物を贈りヘロデ王に知らせずに国に帰りました | ||||||||||||||
| 22章 | ヘロデ王は馬鹿にされたことに激怒し二歳以下の子供を殺すように命じました マリアは幼子を飼い葉桶に隠しエリザベスはヨハネと共に山に逃げました | ||||||||||||||
| 23章 | ヘロデ王はザカリアに人を遣わしてヨハネの居場所を聞きましたが拒否されたのでザカリアを殺しました | ||||||||||||||
| 24章 | 祭司たちはザカリアが時間になっても出て来ないので中に入ってみると祭壇の側に固まった血を見てザカリアが殺されたころを知り民に告げ嘆き悲しみました | ||||||||||||||
| 25章 | ヤコブがエルサレムでこの物語を書きました | ||||||||||||||
| 1章 | |||||||||||||||
| イスラエルの十二部族の歴史にヨアキムという人がいました | |||||||||||||||
| 非常に豊かであり 二倍の供物を捧げて こう言いました | |||||||||||||||
| 私のあり余るものは全ての人々に与えられなければなりません | |||||||||||||||
| また私の罪の許しの為に主に献じなければなりません 私に対する宥めの為に | |||||||||||||||
| さて主の大いなる日が近づいてイスラエルの子等は供物を捧げました | |||||||||||||||
| そこで彼に向かってルベンが立って言いました | |||||||||||||||
| あなたが最初に供物を捧げるのは不法です | |||||||||||||||
| あなたはイスラエルに子孫を残さないのだから | |||||||||||||||
| そこでヨアキムは酷く悲しみ | |||||||||||||||
| そして十二部族の記録を記してある所に行って こう言いました | |||||||||||||||
| 私はイスラエルの十二部族の記録を見たい | |||||||||||||||
| 私だけがイスラエルに子孫を残さなかったかどうか | |||||||||||||||
| そして彼は調べました | |||||||||||||||
| そして正しい者は皆イスラエルに子孫を残したことを見出しました | |||||||||||||||
| そして彼は先祖アブラハムを想い出しました | |||||||||||||||
| 晩年に神がどのように彼に息子イサクを授けたか | |||||||||||||||
| そこでヨアキムは酷く悲しみ | |||||||||||||||
| 彼の妻の所に姿を見せず | |||||||||||||||
| 荒野に行き | |||||||||||||||
| そこに天幕を張り | |||||||||||||||
| 四十日四十夜断食しました | |||||||||||||||
| 自分自身にこう言って | |||||||||||||||
| 私の神なる主が私を顧みるまで私は飲食しません | |||||||||||||||
| 私の祈りが私の飲食になりますように | |||||||||||||||
| 2章 | |||||||||||||||
| さて彼の妻アンナは二重の悲嘆を嘆いて 二重の泣き悲しみを悲しみました こう言って | |||||||||||||||
| 私は私が寡婦になったことを悲しみ 私が子の無いことを悲しみます | |||||||||||||||
| そして主の大いなる日が近づき 彼女の婢ユディトが彼女に言いました | |||||||||||||||
| いつまであなたは自分の魂を卑しめるのですか | |||||||||||||||
| 主の大いなる日が近づいています | |||||||||||||||
| あなたが嘆き悲しむのは許されていません | |||||||||||||||
| この頭の鉢巻を取りなさい | |||||||||||||||
| それは私が働いていた所の女主人が私に与えたもの | |||||||||||||||
| それを私が身に着けるのは許されていません | |||||||||||||||
| 私は婢であり それは王位の徴であるから | |||||||||||||||
| そこでアンナは言いました | |||||||||||||||
| 私から去りなさい | |||||||||||||||
| 見なさい 私は何もしていません 主が酷く私を卑しめました | |||||||||||||||
| 或る人が巧妙にあなたにそれを与えました | |||||||||||||||
| あなたはあなたの罪に私を加える為に来ました | |||||||||||||||
| ユディトは言いました | |||||||||||||||
| どうして私があなたを呪いましょうか | |||||||||||||||
| 主があなたの胎を閉ざしたのを見て イスラエルにあなたの子を与えない為 | |||||||||||||||
| そしてアンナは酷く悲しみ激しく嘆きました 彼女がイスラエル全部族の恥になった故 | |||||||||||||||
| そして自分自身に彼女は言いました | |||||||||||||||
| 私はどうしたらよいのか | |||||||||||||||
| 私は泣いて私の神なる主に祈ろう 主が私を顧みるみるように | |||||||||||||||
| そして彼女は喪服を脱いで頭を洗って飾り婚礼衣装を身に着けました | |||||||||||||||
| そして第九の時の頃散策しようと庭に降りて行きました | |||||||||||||||
| そして彼女は月桂樹を見てその下に座り主に請い願って言いました | |||||||||||||||
| 私たちの父祖の神よ | |||||||||||||||
| 私を祝福して下さい | |||||||||||||||
| そして私の祈りを聞いて下さい | |||||||||||||||
| あなたがサラの胎を祝福したように | |||||||||||||||
| そして彼女に息子イサクを与えたように | |||||||||||||||
| 3章 | |||||||||||||||
| そして天を見上げて彼女は月桂樹に雀の巣を見つけました | |||||||||||||||
| そして自分自身を哀れみました こう言って | |||||||||||||||
| ああ私は悲しい | |||||||||||||||
| 誰が私を産んだのか | |||||||||||||||
| どの胎が私を齎したのか 何故なた私はイスラエルの子等の前に呪いになり恥になり | |||||||||||||||
| 彼等は私を主の神殿から嘲って出したから | |||||||||||||||
| ああ私は悲しい | |||||||||||||||
| 何に私は例えられるか | |||||||||||||||
| 私は天空の鳥にも例えられません | |||||||||||||||
| 何故なら天空の鳥はあなたの前に子宝に恵まれるから | |||||||||||||||
| 主よ | |||||||||||||||
| ああ私は悲しい | |||||||||||||||
| 何に私は例えられるか | |||||||||||||||
| 私は地の獣にも例えられません | |||||||||||||||
| 何故なら地の獣はあなたの前に子宝に恵まれるから | |||||||||||||||
| 主よ | |||||||||||||||
| ああ私は悲しい | |||||||||||||||
| 何に私は例えられるか | |||||||||||||||
| 私はこれらの水にも例えられません | |||||||||||||||
| 何故ならこれらの水はあなたの前に実りを齎すから | |||||||||||||||
| 主よ | |||||||||||||||
| ああ私は悲しい | |||||||||||||||
| 何に私は例えられるか | |||||||||||||||
| 私はこの土にも例えられません | |||||||||||||||
| 何故ならこの土でさえ季節になるとその実を齎しあなたを崇めるから | |||||||||||||||
| 主よ | |||||||||||||||
| 4章 | |||||||||||||||
| すると見なさい 主の天使が現れ 彼女にこう言いました | |||||||||||||||
| アンナ | |||||||||||||||
| アンナ | |||||||||||||||
| 主があなたの祈りを聞きました | |||||||||||||||
| あなたは身籠って産みます | |||||||||||||||
| あなたの子は全世界で語られます | |||||||||||||||
| アンナは言いました | |||||||||||||||
| 生ける我が神なる主に誓って | |||||||||||||||
| 私が男女どちらでも産むなら | |||||||||||||||
| 我が神なる主にその子を捧げます | |||||||||||||||
| その子は生涯主に仕えます | |||||||||||||||
| すると見なさい 二人の使いが来て彼女に言いました | |||||||||||||||
| 見なさい あなたの夫ヨアキムが彼の群れと共に来ます | |||||||||||||||
| 何故なら主の天使が彼の許に下って来てこう言ったから | |||||||||||||||
| ヨアキム | |||||||||||||||
| ヨアキム | |||||||||||||||
| 神なる主があなたの祈りを聞きました | |||||||||||||||
| ここから下って行きなさい | |||||||||||||||
| 何故ならあなたの妻アンナが身籠ったから | |||||||||||||||
| ヨアキムは下って行き羊飼いを呼んで言いました | |||||||||||||||
| 傷も斑点もない子羊十匹をここの私に連れて来なさい | |||||||||||||||
| それらは我が神なる主の為です | |||||||||||||||
| そして幼い子牛十二頭を連れて来なさい | |||||||||||||||
| それらは祭司と長老の集会の為です | |||||||||||||||
| そして全ての民の為に子山羊百匹を | |||||||||||||||
| そしてヨアキムは彼の群れと共に来ました | |||||||||||||||
| そこでアンナは門に立ってヨアキムが来るのを見ました | |||||||||||||||
| そして走って行って彼の首に縋って言いました | |||||||||||||||
| 今私は神なる主が私を大いに祝福したことを知りました | |||||||||||||||
| 何故なら見なさい寡婦がもはや寡婦ではなく | |||||||||||||||
| 子無しであった女が子を宿すから | |||||||||||||||
| そしてヨアキムは最初の日を彼の家で休みました | |||||||||||||||
| 5章 | |||||||||||||||
| そして翌日彼の供え物を捧げました 自分自身にこう言って | |||||||||||||||
| もし神なる主が私を受け入れるなら | |||||||||||||||
| 祭司の額の上にある札がそれを私に示すでしょう | |||||||||||||||
| そしてヨアキムは彼の供え物を捧げ祭司が上って行く時彼の札を真剣に見ました | |||||||||||||||
| そして彼自身に罪のないことを見ました | |||||||||||||||
| そしてヨアキムは言いました | |||||||||||||||
| 今私は知りました 主が私を憐れんで私の全ての罪を許したことを | |||||||||||||||
| そして彼は義とされて主の神殿から下って行き 彼の家に去って行きました | |||||||||||||||
| そして彼女の月が満ち 九か月目にアンナは産みました | |||||||||||||||
| そして彼女は産婆に言いました | |||||||||||||||
| 私が産んだのはどっちですか | |||||||||||||||
| すると彼女は言いました | |||||||||||||||
| 女です | |||||||||||||||
| そこでアンナは言いました | |||||||||||||||
| 今日私の魂は大きくなりました | |||||||||||||||
| そして彼女は横になりました | |||||||||||||||
| そして日が満ちると | |||||||||||||||
| アンナは身を清め子に乳を飲ませ彼女の名をマリアと付けました | |||||||||||||||
| 6章 | |||||||||||||||
| そして日々その子は強くなりました | |||||||||||||||
| そして彼女が六カ月になると彼女の母は彼女を地面の上に立つことができるかどうか立たせてみました | |||||||||||||||
| すると彼女は七歩歩いて彼女の懐に戻って来ました | |||||||||||||||
| そして母は彼女を掴んで言いました | |||||||||||||||
| 生ける我が神なる主に誓って | |||||||||||||||
| あなたはこれ以上この地面の上を歩いてはいけません | |||||||||||||||
| 私があなたを主の神殿に連れて行くまで | |||||||||||||||
| そして彼女の寝室に聖なる場所を造り普通の者あるいは不浄な者がそこを通るのを許しませんでした | |||||||||||||||
| そして彼女は汚れなきヘブライ人の娘たちを招きました | |||||||||||||||
| そして彼女たちは彼女をあちらこちらに連れて行きました | |||||||||||||||
| そしてその子の最初の一年が経ちました | |||||||||||||||
| そしてヨアキムは大いなる宴を催し祭司と学者と長老の集会とイスラエルの全ての人々に告げました | |||||||||||||||
| そしてヨアキムはその子を祭司の許に連れて行きました | |||||||||||||||
| そして彼等は彼女を祝福しました こう言って | |||||||||||||||
| 私たちの父祖たちの神よ | |||||||||||||||
| この子を祝福し万代に渡って不朽の名を彼女に授けて下さい | |||||||||||||||
| そして全ての人々は言いました | |||||||||||||||
| そうです | |||||||||||||||
| そうです | |||||||||||||||
| アーメン | |||||||||||||||
| そして彼は大祭司の許に彼女を連れて行きました | |||||||||||||||
| そして彼等は彼女を祝福して言いました | |||||||||||||||
| 高き所の神よ | |||||||||||||||
| この子を見て下さい | |||||||||||||||
| そして続く者のない最後の祝福をもって彼女を祝福して下さい | |||||||||||||||
| そして彼女の母は彼女の寝室の聖なる場所に彼女を抱え上げ彼女に乳を飲ませました | |||||||||||||||
| そしてアンナは神なる主に歌を歌いました こう言って | |||||||||||||||
| 我が神なる主に私は讃美歌を歌いましょう | |||||||||||||||
| 何故なら彼は私を顧み私の敵の非難を私から取り去ったから | |||||||||||||||
| そして主は彼の正義の実を私に授けました | |||||||||||||||
| 彼の前に唯一で多くのものを | |||||||||||||||
| アンナが乳を飲ませると誰がルベンのの息子たちに告げることが出来たか | |||||||||||||||
| 聞きなさい | |||||||||||||||
| 聞きなさい | |||||||||||||||
| あなたたちイスラエルの十二部族よ | |||||||||||||||
| アンナが乳を飲ませていることを | |||||||||||||||
| そして彼女はその子を彼女の聖なる所の寝室に置いて休ませ | |||||||||||||||
| 出て行って彼等に奉仕しました | |||||||||||||||
| そして宴が終わると彼等は身を屈めて喜び | |||||||||||||||
| イスラエルの神を讃えました | |||||||||||||||
| 7章 | |||||||||||||||
| その子に歳月が加わり | |||||||||||||||
| その子は二歳になりました | |||||||||||||||
| そしてヨアキムは言いました | |||||||||||||||
| 私たちが約束した誓いを果たす為私たちは彼女を主の神殿に連れて行きましょう | |||||||||||||||
| 主がそれを私たちに求めないように | |||||||||||||||
| そして私たちの供え物が受け入れられないものにならないように | |||||||||||||||
| するとアンナが言いました | |||||||||||||||
| 私たちは三歳まで待ちましょう | |||||||||||||||
| その子が彼女の父母を慕い求めないように | |||||||||||||||
| するとヨアキムは言いました | |||||||||||||||
| 私たちは待とう | |||||||||||||||
| そしてその子が三歳になりました | |||||||||||||||
| そしてヨアキムは言いました | |||||||||||||||
| 汚れなきヘブライ人の娘たちを呼びなさい | |||||||||||||||
| そして各人にランプを取らせなさい | |||||||||||||||
| そして燃やすようにさせなさい | |||||||||||||||
| その子が後ろを向かない為そして彼女の心が主の神殿から奪われない為 | |||||||||||||||
| 彼女たちが主の神殿に上って行くまで彼女たちはそうしました | |||||||||||||||
| そして祭司は彼女を受け取り彼女に口づけし彼女を祝福して言いました | |||||||||||||||
| 主はあなたの名を全世代に渡って大いなるものにしました | |||||||||||||||
| あなたによって後の日に主はイスラエルの子らに贖いをはっきり示します | |||||||||||||||
| そして彼は彼女を祭壇の第三段の上に置きました | |||||||||||||||
| そして主は彼女の上に恵みを下し彼女はその足で踊りました | |||||||||||||||
| そしてイスラエルの全家は彼女を愛しました | |||||||||||||||
| 8章 | |||||||||||||||
| そして彼女の両親は驚きながら身を屈めました | |||||||||||||||
| そして主を讃えながら 何故ならその子が後ろを振り向かなかったから | |||||||||||||||
| そしてマリアは主の神殿の中に居ました 養われている鳩のように | |||||||||||||||
| そして彼女は天使の手から食べ物を受け取りました | |||||||||||||||
| そして彼女が十二歳になった時 | |||||||||||||||
| 祭司たちの会議がありました こう言って | |||||||||||||||
| 見なさいマリアは主の神殿の中で十二歳になりました | |||||||||||||||
| 私たちは彼女に何をしたらよいでしょうか | |||||||||||||||
| 主の聖所を汚さない為に | |||||||||||||||
| そして彼等は大祭司に言いました | |||||||||||||||
| あなたが主の祭壇に向かって立ち | |||||||||||||||
| 中に入って彼女について祈って下さい | |||||||||||||||
| そして何であれ主があなたに啓示したことを私たちにして下さい | |||||||||||||||
| そして大祭司は十二の鈴の付いた礼服を取って至聖所の中に入り彼女について祈りました | |||||||||||||||
| すると見なさい | |||||||||||||||
| 主の天使が現れて彼に言いました | |||||||||||||||
| ザカリアよ | |||||||||||||||
| ザカリアよ | |||||||||||||||
| 出て行き人々の中から男やもめである者たちを集めなさい | |||||||||||||||
| そして各人棒を持って来させなさい | |||||||||||||||
| そして誰であれ主が徴を示す者に | |||||||||||||||
| 彼女は彼の妻にならなければなりません | |||||||||||||||
| そして伝令がユダヤの国中に遣わされました | |||||||||||||||
| そして主の喇叭が吹き鳴らされました | |||||||||||||||
| そして全ての男たちがそこへ走りました | |||||||||||||||
| 9章 | |||||||||||||||
| そしてヨセフは彼の手斧を投げ捨て走って彼等に会いに行きました | |||||||||||||||
| そして彼等は一緒に集まると大祭司の許に行きました | |||||||||||||||
| 彼等は棒を手に取っていました | |||||||||||||||
| そして彼(ザカリア)は彼等の全ての棒を取り神殿に入って祈りました | |||||||||||||||
| そして彼は祈りを終えると棒を取り出て行ってそれを彼等に戻しました | |||||||||||||||
| それらの上に徴はありませんでした | |||||||||||||||
| しかしヨセフが最後に棒を受け取りました | |||||||||||||||
| すると見なさい | |||||||||||||||
| その棒から一羽の鳩が出て来てヨセフの頭の上を飛びました | |||||||||||||||
| そして祭司はヨセフに言いました | |||||||||||||||
| 主の乙女を娶りあなたのものにする為あなたにそれ(籤)は落ちました | |||||||||||||||
| しかしヨセフは拒みました こう言って | |||||||||||||||
| 私には息子たちがいます | |||||||||||||||
| そして私は年老いています | |||||||||||||||
| しかし彼女は少女です | |||||||||||||||
| イスラエルの子等の笑い者にならないように | |||||||||||||||
| そして祭司がヨセフに言いました | |||||||||||||||
| あなたの神なる主を恐れなさい | |||||||||||||||
| そして神がダタンとアビラムとコラにしたことを想い起こしなさい | |||||||||||||||
| 彼等の反抗故にいかに地が裂き彼等が飲み込まれたことを | |||||||||||||||
| そして今あなたは恐れなさい | |||||||||||||||
| ヨセフよ | |||||||||||||||
| それがあなたの家にそうならないように | |||||||||||||||
| そしてヨセフは恐れました | |||||||||||||||
| そして彼女を娶り彼のものにしました | |||||||||||||||
| そしてヨセフはマリアに言いました | |||||||||||||||
| 見なさい | |||||||||||||||
| 私はあなたを主の神殿から受け取りました | |||||||||||||||
| そして今私の家にあなたを置きていきます | |||||||||||||||
| そして私は私の家を建てる為に出て行き再びあなたの許に帰って来ます | |||||||||||||||
| 主があなたを護るでしょう | |||||||||||||||
| 10章 | |||||||||||||||
| さて祭司たちの会議がありました | |||||||||||||||
| そして彼等は言いました | |||||||||||||||
| 私たちは主の神殿の幕を作りましょう | |||||||||||||||
| そして大祭司が言いました | |||||||||||||||
| ダビデ部族の汚れなき乙女を私の許に呼びなさい | |||||||||||||||
| そして役人が出て行って捜して七人の乙女を見つけました | |||||||||||||||
| そして大祭司は子マリアを思い出しました | |||||||||||||||
| 彼女がダビデ部族の出で神の前に汚れていないことを | |||||||||||||||
| そして役人が行って彼女を呼んで来ました | |||||||||||||||
| そして彼等は彼女たちを主の神殿に連れて来ました | |||||||||||||||
| そして大祭司は言いました | |||||||||||||||
| 籤を投げなさい | |||||||||||||||
| あなたたちの誰が金と汚れなき白と上質の亜麻布と絹とヒヤシンス(青色)と緋色と真の紫色を織るべきか | |||||||||||||||
| そして真の紫色と緋色の籤がマリアに落ちました | |||||||||||||||
| そして彼女はそれらを取って彼女の家に行きました | |||||||||||||||
| そしてその時期にザカリアは唖になりました | |||||||||||||||
| そしてサムエルはザカリアが再び話した時まで彼の代わりになりました | |||||||||||||||
| しかしマリアは緋色を取ってそれを紡ぎ始めました | |||||||||||||||
| 11章 | |||||||||||||||
| そして彼女は水差しを取ってそれに水を満たす為に出て行きました | |||||||||||||||
| すると見なさいこう言う声が | |||||||||||||||
| 幸あれ | |||||||||||||||
| 非常に恵まれたあなた | |||||||||||||||
| 主はあなたと共にいます | |||||||||||||||
| 女たちの中であなたは祝福されます | |||||||||||||||
| そして彼女は右と左を見回しました | |||||||||||||||
| 何処からこの声が来るのか見る為に | |||||||||||||||
| そして身震いを感じて彼女は彼女の家に入り水差しを置きました | |||||||||||||||
| そして紫色を取って彼女の椅子に座り紡ぎました | |||||||||||||||
| すると見なさい主の天使が彼女の前に立ってこう言いました | |||||||||||||||
| 恐れてはいけません | |||||||||||||||
| マリア | |||||||||||||||
| なぜならあなたは全てのものの主の前に恩寵を見出したから | |||||||||||||||
| そしてあなたは彼の言葉を宿します | |||||||||||||||
| そして彼女はそれを聞いた時彼女自身に問いかけました | |||||||||||||||
| こう言って | |||||||||||||||
| 私は本当に生ける神を宿すことが出来るのか | |||||||||||||||
| そして全ての女たちの方法に従って産めるのか | |||||||||||||||
| すると主の天使は言いました | |||||||||||||||
| そうではありません | |||||||||||||||
| マリア | |||||||||||||||
| なぜなら主の力があなたを覆うから | |||||||||||||||
| それ故に又あなたから生まれる聖なるものはいと高き者の息子と呼ばれます | |||||||||||||||
| そしてあなたは彼の名をイエスと名付けなさい | |||||||||||||||
| なぜなら彼は彼の民を彼等の罪から救うから | |||||||||||||||
| そしてマリアは言いました | |||||||||||||||
| 見て下さい主の婢は彼の前に居ます | |||||||||||||||
| あなたの言葉通りになりますように | |||||||||||||||
| 12章 | |||||||||||||||
| そして彼女は紫色と緋色を作りそれらを祭司に持って行きました | |||||||||||||||
| そして祭司は彼女を祝福して言いました | |||||||||||||||
| マリア | |||||||||||||||
| 主なる神はあなたの名を高めました | |||||||||||||||
| そしてあなたは地の全ての世代の中で祝福されます | |||||||||||||||
| そしてマリアは喜んで彼女の親族の女エリザベスの所に行きました | |||||||||||||||
| そして彼女は戸を叩きました | |||||||||||||||
| そしてエリザベスはそれを聞くと緋色(毛糸)を投げて戸に走って行ってそれを開けました | |||||||||||||||
| そして彼女はマリアを見ると彼女を祝福して言いました | |||||||||||||||
| これは何処から私に？ | |||||||||||||||
| 私の主の母が私の所に来るなんて | |||||||||||||||
| なぜなら私の中に居るものが跳ねてあなたを祝福しているから | |||||||||||||||
| そしてマリアは大天使ガブリエルが彼女に告げた神秘を忘れました | |||||||||||||||
| そして彼女は天を見上げて言いました | |||||||||||||||
| 私は誰ですか | |||||||||||||||
| 主よ | |||||||||||||||
| 地の全世代が私を祝福するとは | |||||||||||||||
| そして彼女は三カ月エリザベトと共に住みました | |||||||||||||||
| そして日々彼女の腹は大きくなりました | |||||||||||||||
| そしてマリアは恐れて彼女の家に去って行きイスラエルの息子たちから身を隠しました | |||||||||||||||
| さてこれらの神秘が起きた時彼女は十六歳でした | |||||||||||||||
| 13章 | |||||||||||||||
| さて彼女の六カ月目のことでした | |||||||||||||||
| そして見なさいヨセフが彼の建物から来ました | |||||||||||||||
| そして彼は彼の家に入り彼女が子供と共に大きくなっているのを見ました | |||||||||||||||
| そして彼は彼の顔を打ちました | |||||||||||||||
| そして粗布を着て地に伏し激しく泣きました | |||||||||||||||
| こう言って | |||||||||||||||
| どんな顔で主なる我が神を私は見ることが出来るのか？ | |||||||||||||||
| そしてこの乙女についてどんな祈りを私はすることが出来るのか？ | |||||||||||||||
| 何故なら主なる我が神の神殿から私は乙女の彼女を受け取り | |||||||||||||||
| そして彼女を安全に保てなかったから | |||||||||||||||
| 私に罠を仕掛けたのは誰か？ | |||||||||||||||
| 誰が私の家の中でこの悪事をして乙女を汚したのか？ | |||||||||||||||
| アダムの物語が私の中で繰り返されたのか | |||||||||||||||
| 何故なら感謝を捧げる時間に蛇が来てエバを見つけ彼女を騙したから | |||||||||||||||
| そのようにそれがまた私に降りかかりました | |||||||||||||||
| そしてヨセフは粗布を脱いで立ち上がりマリアを呼んで彼女に言いました | |||||||||||||||
| 神によって世話されたあなたよ | |||||||||||||||
| 何故あなたはこのことをしたのか？ | |||||||||||||||
| あなたはあなたの神なる主を忘れたのか | |||||||||||||||
| 何故あなたはあなたの魂を卑しめるのか？ | |||||||||||||||
| 至聖所で育てられ天使の手から食べ物を受け取ったあなたが | |||||||||||||||
| しかし彼女は激しく泣いて言いました | |||||||||||||||
| 私は汚れなく私は男を知りません | |||||||||||||||
| そしてヨセフは彼女に言いました | |||||||||||||||
| それではあなたの腹の中に居るものは何処から来たのか？ | |||||||||||||||
| そして彼女は言いました | |||||||||||||||
| 生ける私の神なる主に誓って | |||||||||||||||
| 何処からそれが私に来たのか私は知りません | |||||||||||||||
| 14章 | |||||||||||||||
| そしてヨセフは酷く恐れて彼女と話すことを止めました(つまり彼女を一人にしました) | |||||||||||||||
| そして彼は彼女をどうすべきか思案しました | |||||||||||||||
| そしてヨセフは言いました | |||||||||||||||
| もし私が彼女の罪を隠すなら | |||||||||||||||
| 私は主の律法に対して戦っていると見做されるでしょう | |||||||||||||||
| そして私がイスラエルの子等に彼女のことを明らかにするなら | |||||||||||||||
| 彼女の中に居るのは天使の種ではないか私は恐れます | |||||||||||||||
| そして私は罪なき血を死の裁きに引き渡したと見做されるでしょう | |||||||||||||||
| それでは私はどうすればよいのか？ | |||||||||||||||
| 秘かに彼女を私から去らせましょう | |||||||||||||||
| そして彼の上にその夜が訪れました | |||||||||||||||
| すると見なさい | |||||||||||||||
| 主の天使が夢の中で彼に現れてこう言いました | |||||||||||||||
| この子を恐れるな | |||||||||||||||
| 何故なら彼女の中に居るのは聖霊のものであるから | |||||||||||||||
| そして彼女は息子を産むでしょう | |||||||||||||||
| そしてあなたは彼の名をイエスと名付けなさい | |||||||||||||||
| 何故なら彼は彼の民をその罪から救うから | |||||||||||||||
| そしてヨセフは眠りから起きて彼女にこの恵みを示したイスラエルの神を讃えました | |||||||||||||||
| そして彼は彼女の世話をしました | |||||||||||||||
| 15章 | |||||||||||||||
| さて律法学者アンナスが彼の許に来て彼に言いました | |||||||||||||||
| 何故あなたは私たちの集会に現れないのか？ | |||||||||||||||
| そしてヨセフは彼に言いました | |||||||||||||||
| 私は旅に疲れました | |||||||||||||||
| そして私は最初の日に休みました | |||||||||||||||
| そしてアンナスは振り向いてマリアが子で大きくなっているのを見ました | |||||||||||||||
| そして彼は急いで祭司の許に行って彼に言いました | |||||||||||||||
| ヨセフが | |||||||||||||||
| あなたが義の証人となった者が酷い罪を犯しました | |||||||||||||||
| そして祭司は言いました | |||||||||||||||
| どの点で？ | |||||||||||||||
| そして彼は言いました | |||||||||||||||
| 彼が主の神殿から受け取った乙女を彼は彼女を汚しました | |||||||||||||||
| そしてこっそりと彼女と結び付きました | |||||||||||||||
| そしてイスラエルの子等にそれを申告していません | |||||||||||||||
| そして祭司は答えて言いました | |||||||||||||||
| ヨセフがこのことをしたのか？ | |||||||||||||||
| そして律法学者のアンナスが言いました | |||||||||||||||
| 役人たちを派遣して下さい | |||||||||||||||
| それでその乙女が子で大きくなっているのをあなたは見出すでしょう | |||||||||||||||
| そして役人たちが行って彼が言った通りであることを見出しました | |||||||||||||||
| そして彼等はヨセフと共に彼女を裁きの場所に連れて来ました | |||||||||||||||
| そして祭司は言いました | |||||||||||||||
| マリアよ | |||||||||||||||
| 何故あなたこのことをしたのか | |||||||||||||||
| そして何故あなたはあなたの魂を卑しめてあなたの神なる主を忘れたのか | |||||||||||||||
| 至聖所で養われ天使の手から食べ物を受け取り讃美歌を聞き主の前で踊ったあなたが | |||||||||||||||
| 何故あなたこのことをしたのか | |||||||||||||||
| しかし彼女は激しく泣いて言いました | |||||||||||||||
| 生ける私の神なる主に誓って私は彼の前に汚れなく私は男を知りません | |||||||||||||||
| そして祭司はヨセフに言いました | |||||||||||||||
| 何故あなたはこのことをしたのか？ | |||||||||||||||
| そしてヨセフは言いました | |||||||||||||||
| 生ける私の神なる主に誓って私は彼女に関して汚れありません | |||||||||||||||
| そして祭司は言いました | |||||||||||||||
| 偽証しないで真実を話しなさい | |||||||||||||||
| あなたはこっそり彼女と結び付きそれをイスラエルの子等に申告しませんでした | |||||||||||||||
| そしてあなたの種を祝福する強力な手の下にあなたの頭を下げませんでした | |||||||||||||||
| そしてヨセフは黙りました | |||||||||||||||
| 16章 | |||||||||||||||
| そして祭司は言いました | |||||||||||||||
| 主の神殿からあなたが受け取った乙女を返納しなさい | |||||||||||||||
| そしてヨセフは一杯涙を流しました | |||||||||||||||
| そして祭司は言いました | |||||||||||||||
| 私は主の有罪判決の水をあなたに飲ませましょう | |||||||||||||||
| そしてそれはあなたの目の前であなたの罪を証明するでしょう | |||||||||||||||
| そして祭司はそれを取ってヨセフに飲ませ彼を丘陵地帯に行かせました | |||||||||||||||
| そして彼は健やかに戻って来ました | |||||||||||||||
| 彼は又マリアに飲ませ彼女を丘陵地帯に行かせました | |||||||||||||||
| そして彼女は健やかに戻って来ました | |||||||||||||||
| そして全ての人々は驚きました | |||||||||||||||
| 何故なら罪が彼等に現れなかっらから | |||||||||||||||
| そして祭司は言いました | |||||||||||||||
| 主なる神があなたの罪を証明しないなら | |||||||||||||||
| 私はあなたを有罪と判決しません | |||||||||||||||
| そして彼は彼等を行かせました | |||||||||||||||
| そしてヨセフはマリアを連れて行き喜んで彼の家に去って行きました | |||||||||||||||
| そしてイスラエルの神を讃えながら | |||||||||||||||
| 17章 | |||||||||||||||
| さてアウグストゥス王から布告が出てユダヤのベツレヘムに居る者は全て登録しなければなりません | |||||||||||||||
| そしてヨセフは言いました | |||||||||||||||
| 私は私の息子たちを登録しよう | |||||||||||||||
| しかしこと子を彼女と共に私はどうすればよいのか？ | |||||||||||||||
| 彼女をどう登録すればよいのか？ | |||||||||||||||
| 私の妻として | |||||||||||||||
| いや | |||||||||||||||
| 私は恥ずかしい | |||||||||||||||
| あるいは私の娘として | |||||||||||||||
| しかし私の娘でないことをイスラエルの子らは皆知っています | |||||||||||||||
| 主のこの日は主の御心のようにすべきです | |||||||||||||||
| そして彼は雌驢馬に鞍を置きました | |||||||||||||||
| そしてその上に彼女を載せました | |||||||||||||||
| そして彼の息子がそれを導きヨセフは後ろについて行きました | |||||||||||||||
| そして彼等はベツレヘムに近づきました | |||||||||||||||
| そしてヨセフは振り返って悲しい顔つきの彼女を見て自分自身に言いました | |||||||||||||||
| 恐らくは彼女の内なるものが彼女を苦しめているのだろう | |||||||||||||||
| そして再びヨセフが振り返ると笑っている彼女を見ました | |||||||||||||||
| そして彼女に言いました | |||||||||||||||
| マリア | |||||||||||||||
| 私があなたの顔を見ると或る時は笑い他の時は悲しむとは一体何があったのか？ | |||||||||||||||
| そしてマリアはヨセフに言いました | |||||||||||||||
| それは私の目で二人の人々を見たからです | |||||||||||||||
| 一人は泣いて悲しみ他の者は喜び小躍りしていました | |||||||||||||||
| そして彼等は道の真ん中に来ました | |||||||||||||||
| そしてマリアは彼に言いました | |||||||||||||||
| 私を驢馬から下して下さい | |||||||||||||||
| 何故なら私の内なるものが私を圧迫するから | |||||||||||||||
| 出るように | |||||||||||||||
| そして彼は彼女を驢馬から下して彼女に言いました | |||||||||||||||
| あなたの恥を隠す為にあなたをどこに連れて行けばよいのか？ | |||||||||||||||
| 何故ならその場所は砂漠であるから | |||||||||||||||
| 18章 | |||||||||||||||
| そして彼はそこに一つの洞穴を見つけ彼女をそこに連れて行きました | |||||||||||||||
| そして彼女の側に彼の息子たちが座りました | |||||||||||||||
| そして彼は進んで行ってベツレヘム地方のヘブライ人の産婆を捜しました | |||||||||||||||
| さて私ヨセフは歩きました | |||||||||||||||
| そして私は歩くことをやめました | |||||||||||||||
| そして私は空を見上げて驚いて空を見ました | |||||||||||||||
| そして私は天の棒を見上げてそれが静止しているのを見ました | |||||||||||||||
| そして天の鳥たちは動いていません | |||||||||||||||
| そして私は地の上を見て皿が置かれているのを見ました | |||||||||||||||
| そしてその側に労働者たちが横たわっていました | |||||||||||||||
| そして彼等の手は皿の中にありました | |||||||||||||||
| そして彼等は噛んでいたり噛んでいなかったり | |||||||||||||||
| そして彼等は食べ物を持ち上げたり持ち上げなかったり | |||||||||||||||
| そして彼等はそれを彼等の口に入れたり入れなかったり | |||||||||||||||
| しかし彼等全ての顔は上を見ていました | |||||||||||||||
| そして見なさい追われた羊の群れがいました | |||||||||||||||
| そして彼等は前に進まずじっと立っていました | |||||||||||||||
| そして羊飼いは彼の杖で彼等を打とうと彼の手を上げました | |||||||||||||||
| そして彼の手は上げたままでした | |||||||||||||||
| そして私は川の流れを見上げて水の上に子山羊たちの口と彼等が飲んでいないのを見ました | |||||||||||||||
| そして全ての事が突然前に進んで動きました | |||||||||||||||
| 19章 | |||||||||||||||
| すると見なさい丘陵地帯から一人の女が下って来ました | |||||||||||||||
| そして彼女は言いました | |||||||||||||||
| 男よ | |||||||||||||||
| どこにあなたは行きますか | |||||||||||||||
| そして私は言いました | |||||||||||||||
| 私はヘブライ人の産婆を捜しています | |||||||||||||||
| そして彼女は答えて私に言いました | |||||||||||||||
| イスラエル人のあなたが？ | |||||||||||||||
| そして私は彼女に言いました | |||||||||||||||
| そうです | |||||||||||||||
| そして彼女は言いました | |||||||||||||||
| 洞穴に連れて行った彼女は誰ですか？ | |||||||||||||||
| そして私は言いました | |||||||||||||||
| 彼女は私の婚約者です | |||||||||||||||
| そして彼女は私に言いました | |||||||||||||||
| 彼女はあなたの妻ではないのですか？ | |||||||||||||||
| そして私は彼女に言いました | |||||||||||||||
| 主の神殿で養育されたマリアです | |||||||||||||||
| そして私は籤によって彼女を妻に受け取りました | |||||||||||||||
| そして彼女は私の妻ではありません | |||||||||||||||
| しかし彼女は聖霊によって身籠っています | |||||||||||||||
| そしてその産婆は彼に言いました | |||||||||||||||
| これは本当ですか？ | |||||||||||||||
| そしてヨセフは彼女に言いました | |||||||||||||||
| ここに来て見て下さい | |||||||||||||||
| そして産婆は彼と共に行きました | |||||||||||||||
| そして彼等は洞穴の場所に立ちました | |||||||||||||||
| すると見なさい輝く雲が洞穴に影を落としました | |||||||||||||||
| そして産婆が言いました | |||||||||||||||
| 今日私の心は高まります | |||||||||||||||
| 何故なら私の目は素晴らしいことを見たから | |||||||||||||||
| 何故ならイスラエルに救いが生まれたから | |||||||||||||||
| そしてすぐに雲は洞穴から退いて行きました | |||||||||||||||
| そして洞穴の中に大きな光が現れ私たちの目はそれに耐えられなくなりました | |||||||||||||||
| そして少しづつその光は退いて行き最後に幼子が現れました | |||||||||||||||
| そして彼は進んで行き母マリアの胸を掴みました | |||||||||||||||
| そして産婆は大声で叫んで言いました | |||||||||||||||
| この日は私にとって大いなる日です | |||||||||||||||
| その中でこの新しい光景を私は見ました | |||||||||||||||
| そして産婆は洞穴から出て行きサロメが彼女に会いました | |||||||||||||||
| そして彼女は彼女に言いました | |||||||||||||||
| サロメ | |||||||||||||||
| サロメ | |||||||||||||||
| 新しい光景を私はあなたに話さなければなりません | |||||||||||||||
| 乙女が産みました | |||||||||||||||
| それは彼女の自然の体が許さないもの | |||||||||||||||
| そしてサロメが言いました | |||||||||||||||
| 我が生きている神なる主に誓って | |||||||||||||||
| 私が彼女の体を審べてはっきりさせなければ乙女が産んだことを私は信じません | |||||||||||||||
| 20章 | |||||||||||||||
| そして産婆は入って行ってマリアに言いました | |||||||||||||||
| あなた自身に秩序を齎して下さい | |||||||||||||||
| 何故ならあなたに関して小さくない争いが起きているから | |||||||||||||||
| そしてサロメは審べて叫んで言いました | |||||||||||||||
| 私自身の不正行為と私自身の不信に災いあれ | |||||||||||||||
| 何故なら私は生ける神を試みたから | |||||||||||||||
| そして見なさい | |||||||||||||||
| 私の手は私から離れ火の中に落ちます | |||||||||||||||
| そして彼女は主に向かって跪いて | |||||||||||||||
| 言いました | |||||||||||||||
| 私の父祖の神よ | |||||||||||||||
| 私がアブラハムとイサクとヤコブの子孫であることを想い起こして下さい | |||||||||||||||
| 私をイスラエルの子らに対する公の見本にすることなく | |||||||||||||||
| 私を貧乏人に戻して下さい | |||||||||||||||
| 何故ならあなたは最も知っているから | |||||||||||||||
| 主よ | |||||||||||||||
| あなたの名で私が治療を施したことを | |||||||||||||||
| そしてあなたから私の報酬を受け取ったことを | |||||||||||||||
| そして見よ | |||||||||||||||
| 主の天使が現れました | |||||||||||||||
| 彼女にこう言って | |||||||||||||||
| サロメ | |||||||||||||||
| サロメ | |||||||||||||||
| 主はあなたのことを聞きました | |||||||||||||||
| あなたの手を幼子に近づき彼を抱え上げなさい | |||||||||||||||
| そしてそこにあなたの救いと喜びがあるでしょう | |||||||||||||||
| そしてサロメは近づいて彼を抱え上げました | |||||||||||||||
| こう言って | |||||||||||||||
| 私は彼を讃美しましょう | |||||||||||||||
| 何故なら大王がイスラエルに生まれたから | |||||||||||||||
| そして見なさい直ぐにサロメは癒されました | |||||||||||||||
| そして彼女は義認されて洞穴から出て行きました | |||||||||||||||
| そして見なさい | |||||||||||||||
| 声が言いました | |||||||||||||||
| サロメ | |||||||||||||||
| サロメ | |||||||||||||||
| あなたが見た不思議を誰にも言ってはいけません | |||||||||||||||
| その子がエルサレムの入るまで | |||||||||||||||
| 21章 | |||||||||||||||
| そして見なさい | |||||||||||||||
| ヨセフはユダヤに行く準備をしました | |||||||||||||||
| そしてユダヤのベツレフムに大きな騒ぎが生じました | |||||||||||||||
| 何故ならそこに賢人たちが来て | |||||||||||||||
| こう言ったから | |||||||||||||||
| ユダヤ人の王として生まれた者はどこにいますか？ | |||||||||||||||
| 何故なら私たちは東で彼の星を見て彼を拝む為に来たから | |||||||||||||||
| そしてヘロデがそれを聞いて憂慮して役人を賢人たちに遣わしました | |||||||||||||||
| そして大祭司たちを呼びにやって彼等に尋問しました | |||||||||||||||
| こう言って | |||||||||||||||
| キリストについてどう書かれているのか | |||||||||||||||
| 彼はどこに生まれるのか | |||||||||||||||
| 彼等は彼に言いました | |||||||||||||||
| ユダヤのベツレヘムで | |||||||||||||||
| 何故ならそう書かれているから | |||||||||||||||
| そして彼は彼等を去らせました | |||||||||||||||
| そして彼は賢人たちを尋問しました | |||||||||||||||
| 彼等にこう言って | |||||||||||||||
| 生まれた王についてあなたたちは何の徴を見たのか | |||||||||||||||
| そして賢人たちは言いました | |||||||||||||||
| 星々の中で非常に大きな星が輝き星々を霞ませた故に星々が見えなくなったのを私たちは見ました | |||||||||||||||
| そしてそれによってイスラエルに王が生まれたことを私たちは知りました | |||||||||||||||
| そして私たちは彼を拝みに来ました | |||||||||||||||
| そしてヘロデは言いました | |||||||||||||||
| 行って彼を捜しなさい | |||||||||||||||
| そしてあなたたちが彼を見つけたなら | |||||||||||||||
| 私に告げなさい | |||||||||||||||
| 私も又行って彼を拝む為 | |||||||||||||||
| そして賢人たちは去りました | |||||||||||||||
| すると見なさい | |||||||||||||||
| 彼等が東で見た星が彼等の前を行きました | |||||||||||||||
| 彼等が洞穴に入るまで | |||||||||||||||
| そしてそれは洞穴の頭の上に立ち止まりました | |||||||||||||||
| そして賢人たちは幼子が彼の母マリアと共にいるのを見ました | |||||||||||||||
| そして彼等は彼等の頭陀袋から贈り物を持ち出しました | |||||||||||||||
| 金と乳香と没薬を | |||||||||||||||
| そして天使に警告されて彼等はユダヤに入りませんでした | |||||||||||||||
| 他の道によって彼等は彼等自身の国に去って行きました | |||||||||||||||
| 22章 | |||||||||||||||
| しかしヘロデが賢人たちに馬鹿にされたことに気づいた時 | |||||||||||||||
| 彼は激怒しました | |||||||||||||||
| そして殺人者たちを送りました | |||||||||||||||
| 彼等にこう言って | |||||||||||||||
| 二歳以下の子供を殺しなさい | |||||||||||||||
| そしてマリアは子供が殺されると聞いて | |||||||||||||||
| 彼女は恐れました | |||||||||||||||
| そして幼子を抱えて細い布で包み牛の飼い葉桶の中に彼を入れました | |||||||||||||||
| しかしエリザベスは彼等がヨハネを捜していると聞いた時 | |||||||||||||||
| 彼を抱いて丘陵地帯に行って彼女の周りを見回して彼を隠せる所を捜しました | |||||||||||||||
| しかし隠れ場所はありませんでした | |||||||||||||||
| そしてエリザベスは呻いて大声で言いました | |||||||||||||||
| 神の山よ | |||||||||||||||
| 子と共に母を受け入れて下さい | |||||||||||||||
| 何故ならエリザベスは上って行くことが出来なかったから | |||||||||||||||
| すると直ちに山は裂けて離れ彼女を受け入れました | |||||||||||||||
| そして彼等の為に常に小さな光がありました | |||||||||||||||
| 何故なら主の天使が彼等と共にいたから | |||||||||||||||
| 彼等を見守って | |||||||||||||||
| 23章 | |||||||||||||||
| さてヘロデはヨハネを捜しました | |||||||||||||||
| そしてザカリアに役人を派遣しました | |||||||||||||||
| こう言って | |||||||||||||||
| あなたの息子をどこに隠したのか | |||||||||||||||
| そして彼は答えて彼等に言いました | |||||||||||||||
| 私は神の聖職者であり主の神殿に常に仕えています | |||||||||||||||
| 私は私の息子がどこにいるのか知りません | |||||||||||||||
| そして役人は出て行ってヘロデにこれらのことを告げました | |||||||||||||||
| そしてヘロデは激怒して言いました | |||||||||||||||
| 彼の息子はイスラエルの王になる | |||||||||||||||
| そして彼は再び彼に使いを送りました | |||||||||||||||
| こう言って | |||||||||||||||
| 真実を言いなさい | |||||||||||||||
| あなたの息子はどこか | |||||||||||||||
| 何故ならあなたはあなたの血が私の手の下にあることを知っているから | |||||||||||||||
| そして役人は出て行ってこれらのことを彼に告げました | |||||||||||||||
| そしてザカリアは言いました | |||||||||||||||
| あなたが私の血を流すなら私は神の殉教者です | |||||||||||||||
| 何故なら私の魂を主が受け入れるから | |||||||||||||||
| 何故ならあなたが罪なき血を主の神殿の前庭で流すから | |||||||||||||||
| そしてその日の夜明け頃にザカリアは殺されました | |||||||||||||||
| そしてイスラエルの子等は彼が殺されたことを知りませんでした | |||||||||||||||
| 24章 | |||||||||||||||
| しかし祭司たちは挨拶の時間に入って来ました | |||||||||||||||
| そしてザカリアは習慣に従って彼等に会って祝福しませんでした | |||||||||||||||
| そして祭司たちは立ってザカリアを待ちました | |||||||||||||||
| 祈りと共に彼を祝福する為 | |||||||||||||||
| そしていと高き方を讃える為 | |||||||||||||||
| しかし彼の出て来るのが遅れたので | |||||||||||||||
| 彼等は皆恐れました | |||||||||||||||
| そして彼等の一人が勇気を奮って入りました | |||||||||||||||
| そして彼は祭壇の側に固まった血を見ました | |||||||||||||||
| そして声が言いました | |||||||||||||||
| ザカリアは殺されました | |||||||||||||||
| そして彼の復讐者が来るまで彼の血は拭われません | |||||||||||||||
| そして彼はその言葉を聞くと恐れました | |||||||||||||||
| そして出て行って祭司たちに告げました | |||||||||||||||
| そして彼等は勇気を奮って中に入り為されたことを見ました | |||||||||||||||
| そして神殿を構成する人々は嘆き悲しみました | |||||||||||||||
| そして彼等は彼等の衣を上から下まで裂きました | |||||||||||||||
| そして彼等は彼の体を見つけられませんでした | |||||||||||||||
| しかし彼等は彼の血が石に変じているのを見ました | |||||||||||||||
| そして彼等は恐れました | |||||||||||||||
| そして出て行ってザカリアが殺されたと全ての民に告げました | |||||||||||||||
| そして民の全ての部族がそれを聞きました | |||||||||||||||
| そして彼等は彼の為に嘆き悲しみ三日三晩彼を哀悼しました | |||||||||||||||
| そして三日後に祭司たちは彼の代わりに置く人を相談しました | |||||||||||||||
| そして籤はシメオンの上に臨みました | |||||||||||||||
| さて彼こそ肉によるキリストを見るまで死なないと聖霊によって予告された者です | |||||||||||||||
| 25章 | |||||||||||||||
| さて私ヤコブは | |||||||||||||||
| エルサレムでこの物語を書きました | |||||||||||||||
| ヘロデが死んで騒ぎが起きた時 | |||||||||||||||
| エルサレムで騒ぎが止むまで荒野に身を退きました | |||||||||||||||
| 私に賜物とこの物語を書く知恵を与えた主なる神を讃えて | |||||||||||||||
| そして私たちの主なるイエス・キリストを畏れる者に恵みあれ | |||||||||||||||
| 永遠に栄光ある方に | |||||||||||||||
| アーメン | |||||||||||||||
| Office Murakami | |||||||||||||||